繁昌亭昼席へ。前売り券は買っていなかったのだが、当日券は予想通り立ち見であった。
まあ、土曜だし、松喬さんだしね。
繁昌亭昼席
呂好…狸賽
喬若…野ざらし
うさぎ…犬の目
玉之助(太神楽)
わかば…片棒
三喬…蛇含草
中入
生喬…長短
團四郎…温泉宿
喜味家たまご(女道楽)
松喬…へっつい幽霊
呂好さん、狸賽、狸が化けたサイコロ、最初はうまくいかず「7」なんて目が出たり、転がりすぎたサイコロを「誰か止めてくれ!」など、独自の工夫が楽しい高座。
喬若さん、なんか野ざらしにばかり当たる(今調べたら、今回含め4回高座で遭遇したうち、4回ともが「野ざらし」)。また野ざらしかよと正直思ったのだけれど、気が付くとしっかり笑ってしまっていたりして。でも、野ざらし以外にも当たりたい。
うさぎさん、以前聞いた時は演目なんだったっけ? どこか上品な犬の目をさらりと。
玉之助さん、話術絶好調。芝居がかった見栄、ガッツポーズ、NYで仕事した時のインチキな英語など、笑いあふれる太神楽。
わかばさんの片棒は雀松さんの形そのままで、雀松さんより表情を陰気にして滑舌を悪くした感じ。
三喬さんはいつも通り飄々と場内を爆笑に巻き込んでいき、さすが。枝雀さんの「蛇含草」を聞いて謎だった「あんぺら」の説明もさらりと織り交ぜ、ありがたい。
生喬さんの長短聞くの初めて。気の長いのが、おっとりとしているが故に動作と動作のつなぎが遅い感じで、でも機嫌よさそうにニコニコしていて実に愛らしい気長な男。新鮮だった。
団四郎さんの「温泉宿」は新作。さびれた温泉旅館の老夫婦が売り上げ回復のために有名ホテルのサービスを真似ようとするも滅茶苦茶なサービスになるという、軽めの話。
トリは松喬さん。先日買ったひとり舞台ファイナルにも収録されていた演目。ちょうど家を出る前に見たばかりだったのは、俺って実に運がない。でも、細くなられたので幽霊がよりはまっていたかな?