最近残業が多く疲れていて、帰るとうたた寝してしまう。うたた寝ののち、少し手をつけていたマンハッタンカフェの初回育成を再開。
ストーリーには毎度感心させられるが、今回も同様であった。サンデーサイレンスと姿形がそっくりであったというマンハッタンカフェ。そこからの発想であろうが、サンデーサイレンス系の繁栄をテーマに据えている。ディープインパクトとステイゴールドという、サンデーサイレンス産駒の両横綱といえる存在が未実装の状態でそれをやってのけるというのは物凄いことだ。
そして、その状態でサンデーサイレンス系の繁栄を語るのなら、やはりストーリーで大きくクローズアップされるアグネスタキオンはまさにうってつけ、ということなのだろう。競走馬としては底を見せないまま皐月賞で引退し幻の三冠馬とも呼ばれ、種牡馬としてもリーディングサイアーをとって間も無く亡くなってしまった、いわば可能性の塊だ。
スペシャルウィーク、サイレンススズカ、ゼンノロブロイといった様々なタイプのSS産駒と相対したのち、ラスボスとしてアグネスタキオンが立ちはだかるというのは、なんとも象徴的であった。予測可能、回避不可能というやつだ。
距離適性の違いからか、フジキセキを絡ませることのできていないところだけが、少し引っかかるか。
ウマ娘のストーリーにおいては、その時代における競馬シーンが描かれるのみならず、ゲームの特性を活かして、時にもっと長いスパンでの競馬の歴史を振り返るようなストーリー展開がなされることがある。カレンチャンの時の、短距離路線の立役者大集合であったり、ナリタブライアンの時の、これだけの馬を倒せば史上最強馬で文句ねえだろ的な歴代のボスラッシュであったり。
90年代中盤以降の日本競馬を語る上では、サンデーサイレンス系の隆盛は絶対に欠かすことのできない要素であるが、ウマ娘はおそらくは権利関係で、その代表馬の多くを未実装のまま展開せざるを得ない状況になっている。それでも、サンデーサイレンス系の物語にチャレンジし、それを見事にまとめてみせるのだから、本当に大したものだ。次はブライアンズタイムとトニービンお願いします。