万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

私家版SF OLD STANDARD その1 前口上 或いは言い訳でいっぱいの海

SFが読みたい! 2008年度版」をあちこちつまみ食い的に読み進めているわけですが、その中に「SF最新スタンダード200徹底紹介」というコーナーがございまして。「このラノ」の影響でございましょうかね。SFをサブジャンルに分けて、その中でのオススメを10冊づつ紹介していくコーナーがあるわけでございます。
こちらのコーナーで紹介されている作品というのが、最新と銘打ち、サブタイにSF NEW STANDARDとつけているだけありまして、ラノベも視野に入れて、わりと最近の作品に的を絞ったものとなっております。現在入手可能かどうかというのも考慮に入れられているんでありましょう。
ただ、その裏返しで、今までだったら挙げられていたような作品、ちょっと古めのクラシックというのがばっさり削られているような印象を受けたわけでありまして。
それならば、自分で過去の定番的作品を選んでみたら面白そうだな、などと思ったわけでございます。


これがなんと申しますか。始めてから30分で後悔の嵐。
いや、皆さんも一度やってごらんなさい。これは想像した以上にめんどくさいですよ!
まず、大した読書量でもないくせに、未読の作品を選ばないようにしようとか思ったのがいけなかった。ああ、なんてことを。未読だって知ったふりして選んでおけばいいんですよ。俺の馬鹿野郎。
で、いざ選ぶ側に勝手に回ってみますと、便宜的に分けたサブジャンルをまたがるような作品というのも多かったりするわけです。定番と言われるような名作でありますから、多種多様な要素を含んでいたりするわけでございまして。
また、よく見てみると「これは取り上げよう。よーし!」とか意気込んでいた作品が、取り上げようと思っていたのとは別のサブジャンルでしっかり取り上げられていたりする。いやはや、なんだかんだいってそこまできちんと目配りした上でリストアップされているんですな。
さらには、最初は古めの作品で固めるつもりだったのが、実弾が足りなかったり誘惑に打ち勝てなかったりで、気がついてみると結構新目の作品もリストアップしてしまっているという。本末転倒と申しましょうか。
てなわけで、途中から後悔と自己嫌悪と徒労感と「明日仕事だしもう寝なきゃ」感に苛まれながらリストアップしていったわけでございます。せっかくリストアップしたのだから、皆様にも見ていただいて暇つぶしにでも役立てていただければといった具合。


本来でしたらSFが読みたい! で取り上げられているサブジャンルすべてに対応できたらいいんですが、私、そこまで能力がないわけでして。
「ミステリとの境界」「ファンタジイとの境界」「ホラーとの境界」さらには「ジャンルミックス・エンターテイメント」という、もうまとめちゃえばいいじゃんっ! てなサブジャンルがそれぞれ独立して10冊づつのお勧めが紹介されておりまして。とてもそこまでカバーできる読書量はございませんのでパス。他の超絶的な本読みの方々にお任せいたします。
また、「ゼイ・アー・レジェンド 海外クラシックス」と題した10作も紹介されているのですが、これが実質、河出書房新社奇想コレクション国書刊行会未来の文学という、要注目の叢書二つを紹介しているコーナーなもので、これも割愛。


それでは、数日にわたることになるかと思いますが、ぼちぼち始めてまいります。
御用とお急ぎでない方はお付き合いのほどを。