万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

ポピュラーサイエンス

カーネマン「ファスト&スロー」と伊藤計劃「ハーモニー」が出会ったら

ダニエル・カーネマン「ファスト&スロー」はごく控えめに言って、ドーキンスの「利己的な遺伝子」だとかジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」と同じくらいか、それ以上に広く読まれるべき大変重要な一般向け科学書ですが、まあ、それはそれとして。 …

高井研「なぜ生命は生まれたのか」 進化論で笑え!

うふ。 kindle注文しちゃった。3Gの奴。 届くのは12月。ちょっと楽しみだわー。 でね、kindleストアも使ってみようと思って、で、適当に自分の興味で検索して、引っかかってきたのが高井研「生命はなぜ生まれたのか」。 生命の起源を探る、実に真面目な本…

ニック・レーンを読もうぜ/細胞内から40億年を眺める

さて、結構時間がかかってしまったのだけれど、今日、「ミトコンドリアが進化を決めた」を読み終わりまして、これで邦訳されているニック・レーンの本は三冊とも読んだことになります。 「生と死の自然史」「ミトコンドリアが進化を決めた」が各論で、「生命…

「錯覚の科学」は全国民必読の好著ですよ/「お前も、お前も、馬鹿じゃないのか。冷静なのは俺だけだな」

乗り遅れた感があるのですが、「錯覚の科学」を読了しました。 自分はデマに踊らされていないと思っている人は、特に読むべきです。読まないだろうけど。 デマに騙されない人間なんていないし、ホモが嫌いな女子なんていないし、飛影はそんなこと言わないし…

グールド最後のエッセイ集「ぼくは上陸している」/下巻310ページ/それはあなたのことじゃないか!

20世紀後半を代表する進化生物学者であるスティーブン・ジェイ・グールド最後のエッセイ集「ぼくは上陸している」がようやくのことで翻訳されたので、喜び勇んで読了しました。 グールドは最後のエッセイ集でも絶好調です。既に病魔に侵されていたなどとはと…

「不死細胞ヒーラ」を読みました/デボラが母に会いに行くということ

「不死細胞ヒーラ ヘンリエッタ・ラックスの永遠なる人生」を読了しました。 タイトルにもなっているHeLa(ヒーラ)細胞とは、1951年から現代にいたるまで世界各地で培養され続けているヒトの癌細胞です。医学の進歩に多大なる貢献をしています。ポリオ…

「偉大な記憶力の物語」の感想/記憶、現実ってなんだ。振り向かないことさ。

先日、久しぶりに新潟に帰省したのですが、新潟へ向かう列車の中で「偉大な記憶力の物語」を読み終えました。 これはものすごい本ですね。全く素晴らしい。 「事実は小説より奇なり」という言葉には手垢がついて久しいですが、奇であるにも程があるだろ、と…

俺みたいな文系素人が進化論を面白がるための約20冊

私はどこからどう見ても文系でサイエンス的な素養は全くなく、数学大嫌いな人間なんですが、進化論についての一般向けの本を読むのは大好きでして。 そんな私が面白がってきた本を並べてみたら、私みたいに面白がりたい人へのブックガイドにならないかな、な…

「生命進化の物語」がとても面白い本だったのですよ。

生命進化の物語作者: リチャードサウスウッド,Richard Southwood,垂水雄二出版社/メーカー: 八坂書房発売日: 2007/02メディア: 単行本 クリック: 18回この商品を含むブログ (6件) を見る リチャード・サウスウッドの「生命進化の物語」を読みました。 最初の…

「アリの背中に乗った甲虫を探して」がやたら面白かったのです

アリの背中に乗った甲虫を探して―未知の生物に憑かれた科学者たち作者: ロブダン,Rob R. Dunn,田中敦子出版社/メーカー: ウェッジ発売日: 2009/12メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 21回この商品を含むブログ (12件) を見るいや、この本がめちゃめちゃ面…

「服従実験とはなんだったのか」を読んで、そこから芋蔓的に

服従実験とは何だったのか―スタンレー・ミルグラムの生涯と遺産作者: トーマス・ブラス,野島久雄,藍澤美紀出版社/メーカー: 誠信書房発売日: 2008/02/05メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (5件) を見る 去年最後に読了した活字の本がこの…

「地球46億年全史」は楽しい岩石列伝

地球46億年全史作者: リチャード・フォーティ,渡辺政隆,野中香方子出版社/メーカー: 草思社発売日: 2008/12/25メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を含むブログ (8件) を見る同じフォーティの「生命40億年全史」は、生命の進化をそれぞれの種の来歴と…

「ベル・カーブ」は未読ですが、なんか書いた方がいいんだろうなぁ、一応/つーか、もっと詳しい人がきちんとやってくれ(笑)/gの呪縛/テスト・ザ・ネイション見て喜んでる場合じゃないんですよ(笑)

On Off and Beyond: 書評:Real Education-人口の半分は平均以下On Off and Beyond: Real Education続きーさらに身も蓋もない話On Off and Beyond: ベルカーブはトンデモ本ではありません うーん。 話題の本は翻訳されていませんが、その著者を徹底的に批判…

グールド「人間の測りまちがい」は全人類必読の名著だお

ご存知グールドの「人間の測りまちがい」が嬉しい文庫化。この機会に全国民この本を読むといいと思うお。 本書の邦訳につけられた副題は「差別の科学史」。 ごく簡単に言うと本書は、科学が人種差別や階級差別・および差別的な政策にどのようにして理論的バ…

欧米での無神論者についての記事が話題になっているので、過去に書いたグールドの宗教本についてのエントリを再掲してみるよ。

米国を席巻する「新しい無神論者」の非寛容と、ほんの少しの希望 - macska dot org上記、欧米での無神論者批判の記事が小盛り上がりを見せているので、前に書いたエントリを再掲してみるよ。 グールドの「神と科学は共存できるか?」を読了した。そう、今年…

「迷惑な進化」 或いは「ダーウィンよ! 私は帰ってきた!!」

迷惑な進化―病気の遺伝子はどこから来たのか作者: シャロンモアレム,ジョナサンプリンス,Sharon Moalem,Jonathan Prince,矢野真千子出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2007/08/25メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 102回この商品を含むブログ (52…

グールド「神と科学は共存できるか?」……本当、グールドとドーキンスは仲良く出来ないね(笑)

神と科学は共存できるか?作者: スティーヴン・ジェイ・グールド,新妻昭夫出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2007/10/18メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 55回この商品を含むブログ (34件) を見る 神は妄想である―宗教との決別作者: リチ…

生物と無生物のあいだ

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)作者: 福岡伸一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/05/18メディア: 新書購入: 53人 クリック: 1,381回この商品を含むブログ (1102件) を見る 話題の新書を読了。 実に静かな本である。 本書では細胞膜の振る舞いに関…

「神は妄想である」を絶賛できないのはなぜだ?

神は妄想である―宗教との決別作者: リチャード・ドーキンス,垂水雄二出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/05/25メディア: 単行本購入: 13人 クリック: 234回この商品を含むブログ (173件) を見る あのリチャード・ドーキンスが宗教(厳密には一神教)をけ…

「やわらかな遺伝子」

やわらかな遺伝子作者: マット・リドレー,中村桂子,斉藤隆央出版社/メーカー: 紀伊国屋書店発売日: 2004/04/28メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 85回この商品を含むブログ (48件) を見るいわゆる「氏か育ちか」についての本。面白い。 著者のマット・リ…

「意識」とは何だろうか

「意識」とは何だろうか―脳の来歴、知覚の錯誤 (講談社現代新書)作者: 下條信輔出版社/メーカー: 講談社発売日: 1999/02/19メディア: 新書購入: 13人 クリック: 79回この商品を含むブログ (55件) を見る読了。意識というものを環境とのダイナミックな相互作…

ドーキンス「祖先の物語」を読み終わった。

祖先の物語 ~ドーキンスの生命史~ 上作者: リチャード・ドーキンス,垂水雄二出版社/メーカー: 小学館発売日: 2006/08/31メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 43回この商品を含むブログ (42件) を見る 祖先の物語 ~ドーキンスの生命史~ 下作者: リチャード・…

リチャード・ドーキンス「祖先の物語」を読んでいます

祖先の物語 ~ドーキンスの生命史~ 上作者: リチャード・ドーキンス,垂水雄二出版社/メーカー: 小学館発売日: 2006/08/31メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 43回この商品を含むブログ (42件) を見る 祖先の物語 ~ドーキンスの生命史~ 下作者: リチャード・…

クマムシ?! 小さな怪物

クマムシ?!―小さな怪物 (岩波 科学ライブラリー)作者: 鈴木忠出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/08/04メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 32回この商品を含むブログ (66件) を見る買っちゃったよ(笑)。 クマムシはかわいい! という視点で貫かれた…

無脊椎動物の驚異

無脊椎動物の驚異作者: リチャードコニフ,Richard Conniff,長野敬,赤松真紀出版社/メーカー: 青土社発売日: 1998/03メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (3件) を見る専門書かと思ったら、ジャーナリストによる、いわば奇想天外な無脊椎動物…

素数ゼミの謎

素数ゼミの謎作者: 吉村仁出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/07/12メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 59回この商品を含むブログ (61件) を見る本屋でなんか気になってしまって購入。 字も大きく、薄く、絵も多く、文章も平易な、いかにも「子ども向…

動物たちの心の世界

動物たちの心の世界作者: マリアン・S.ドーキンス,Marian S. Dawkins,長野敬出版社/メーカー: 青土社発売日: 2005/04メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る かの、リチャード・ドーキンスの元嫁さんの本。上に挙げた2冊に比べると少々専門的で…

眼の誕生

眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く作者: アンドリュー・パーカー,渡辺政隆,今西康子出版社/メーカー: 草思社発売日: 2006/02/23メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 162回この商品を含むブログ (132件) を見る こちらはカンブリア紀の大爆発を扱った…

生命40億年全史

最近進化についての本や生物に関しての本ばかり読んでいる。生命40億年全史作者: リチャードフォーティ,Richard A. Fortey,渡辺政隆出版社/メーカー: 草思社発売日: 2003/03メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 38回この商品を含むブログ (36件) を見る 生…

暦と数の話/スティーヴン・ジェイ・グールド

暦と数の話―グールド教授の2000年問題作者: スティーヴン・ジェイグールド,Stephen Jay Gould,渡辺政隆出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1998/10メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (5件) を見るスティーヴン・ジェイ・グールドが、「新たな…